EN
Follow us
twitter facebook
資料請求

石に話すことを教える: 生の〈技術〉

2025年12月12日から12月27日まで、The Terminal KYOTOで展覧会「石に話すことを教える: 生の〈技術〉」が開催されます。赤松正行教授、博士後期課程3年の石橋友也さん、卒業生の後藤朋美さんが出品します。またこの展覧会のキュレータを大久保美紀准教授が務めます。

展覧会「石に話すことを教える——生の〈技術〉」は、人新世における根本的な問いである技術(わざ、知、芸)を、「生に根ざす力」としてとらえ直し、新たな視座を提案する。世代や文化の異なる作家たちが、アートを通じて私たちの拠って立つ文明のあり方を問い、生に内在する技術のあり方を思考する。

石は文明の初めから人類と共にあり、束の間の我々の生を超えて遥かな記憶をその内に宿してきた。アメリカの詩人アニー?ディラードは『石に話すことを教える』(1983)において、ガラパゴス諸島で出会った青年の仕事を崇高であると評した。人類の文明とは、何も意味していない宇宙の中に秩序や法則を見出すこと、宇宙を人間化し、世界を人工的なイメージや言語によって満たしてゆくことにほかならない。そして、私たちはいかに高度な科学とテクノロジーを発展させても、世界を人間化できないことを知るのであり、生命と物質についての考えを新たにするのをやめることはない。

展覧会「石に話すことを教える——生の〈技術〉」より引用