逆シミュレーション音楽は2002年に三輪眞弘によって発表された音楽の方法論です。
ここでは、逆シミュレーション音楽を知るために、初期の代表作品《またりさま》と《村松ギヤ》を紹介します。
《またりさま》は2002年4月に行われた「第2回方法芸術祭」で発表された最初の逆シミュレーション音楽作品です。
8人のプレーヤーが順番に鈴かカスタネットを規則に従って叩いていくというシンプルな作品ですが、
逆シミュレーション音楽を形作る基本的な要素を、分かりやすく表現しています。
《村松ギヤ》は2003年1月に北海道教育大学の特別講義で発表された逆シミュレーション音楽作品です。
鈴とカスタネットをもった17人の女性と5人の男性で構成されています。
円になった女性の中を男性の輪が歯車のように回りながら音を奏でていきます。