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Collaborative Design Research Project
鈴木宣也
赤羽亨
センタービル12F
レセプションルーム
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研究概要
社会の課題を発見し、物やシステム開発を通じてそれらを解決しようとするデザイン思考などのデザイン方法論について、2004年頃から事例が増えてきています。しかし、実践する人や経験則、対象とした課題のフレーム自体の設定、あるいは提案した解決方法自体の影響も含め、デザインの方法論自体に関して検証する時期に来ていると考えています。 また、消費を前提とした社会に閉塞感を感じ、サスティナビリティへ移行しつつある状況下において、その背景にある社会性や人々の価値観の変化も踏まえ、新たな問いのあり方やデザインプロセスが関わる範囲や影響について模索する必要があると考えています。 これまでの原因と結果に基づいた近代的デザイン手法を乗り越えるためにも、全体性やその影響なども含め試行し、デザインする人とデザインする対象との関係を考え、社会とデザインが影響する範囲を検討したいと思い活動しています。
本年度の活動内容
地域や企業と対話を進めながら、互いが交差する学外との関係の中で、協働者とのビジョンの共有、プロセスの理解やプロトタイピングも含め、デザインの関わり方について調査?実践しています。具体的には3つの対象をターゲットに活動しています。
「大垣市」との共同研究
今年度は、プロジェクトメンバーで試作や実験を重ね、糸電話を使って通信コミュニケーションについて遊びながら考える「もしもしワールド」というワークショップをデザインしました。情報伝達のための通信の仕組みや、特殊なコミュニケーションを体感してもらいました。また「伝わる」とはどういうことか、ワークショップを通して、メディアリテラシーについて立ち止まって考える機会となりました。
「飛騨の森でクマは踊る」を中心とする 広葉樹の活用に関する調査と提案
<飛騨家具ーパラメトリックデザイン>
広葉樹に関する現状を捉えるため、飛騨地方へリサーチトリップを実施しました。広葉樹は針葉樹のように真っ直ぐではなく、また樹種が多く、キャラクターの多さが特徴です。針葉樹と比べ個性が強いため、一点ものの家具に使われることが多く、大量生産の製品の材にはむかないとされています。そこで木々の個性に合わせた展開として、デジタルファブリケーション機器を用いた可能性について、現在、プロトタイプを制作しながら検討しています。
岐阜県に居住する外国人をターゲットに 広告業と共に支援についての実践方法を 模索する
<岐阜外国人支援>
岐阜県庁の「外国人活躍?共生社会推進課」へのヒヤリングを実施し、外国人の現状についての調査をしました。その結果、言葉の壁はもちろんのこと、教育、ライフプラン、キャリア問題など、さまざまな課題があることがわかっています。岐阜県には多様な国々から来た外国人が暮らしているという現状がある一方で、それらの人々は行政との関わり方がわからない、あるいはそもそも接点を持てないという現状にあります。行政の支援を必要としている人々へ、デザインによってどのように関わりを作れるのか、調査しながら、産学官連携を進めています。