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テクノロジーの〈解釈学〉

人工知能に代表される高度で複雑化したハイテクノロジーは、単なる道具に還元されブラックボックス化されるか、不可避で抗えない変化をもたらすものとして扱われる傾向にあります。そうした立場からの議論では、近代技術や機械技術に基づく今日のテクノロジーは、それ以前の技術から分断されたものとして扱われます。しかしながら、テクノロジー/テクニクスの語源であるテクネー(技術知)は、アルス(芸術)や技芸をも意味する広義の概念であったことを踏まえると、連続的に捉えることもできるはずです。また、ギリシャ語で薬と毒を同時に意味する「ファルマコン」の概念は、技術が本質的にもつ両義的な性質を再考する道標となりえます。本プロジェクトでは、テクノロジーに関する責任を手放さず、かといって決定論的なものだとして絶望しないための方策として、テクノロジーは誰もが自在に解釈し自分たちのものにできるという考え方に基づく作品群を提示すると共に、それらの作品群と体験者たちの経験を基に「テクノロジーの〈解釈学〉」として理論化することを試みます。

所属

研究代表者: 小林 茂
研究分担者: 大久保 美紀

研究計画

出発点となる問題意識を提示し、プロジェクトのメンバー全員で参照項は共有しつつも、それぞれの興味や経験に基づき多様なやり方でそれぞれが研究に参加できるようにします。そのための重要な機会として、次のような活動を行います

  • 作品の再展示/再制作を通じて深く考察する
  • 技術哲学、テクノロジーの美学などに関する文献を精読し知識を深化する
  • シンポジウム等を開催する
研究期間

2024年 - 現在

プロジェクト活動報告
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