博物館での教育普及活動におけるAR教材コンテンツ活用に関する研究ー「人工衛星」をARで体感するアプリケーション開発
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(愛称:空宙博 そらはく)では、今年度から子ども向け講座のトータルデザインのひとつとして、空宙博の展示を構成する人工衛星をARを通して学習?鑑賞するシステムを設計し、空宙博と協働で子どもたちが体験的に学習する展示空間のあり方を検討した。
-
連携先
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
-
連携期間
2023.04 - 2023.11
プロセスと成果
2022年度から2年目となる空宙博との共同研究「学習資源を活用した学習環境デザインに関する研究ー子ども向け講座「ジュニア宇宙博士認定講座」のトータルデザイン」を進めていくなかで、展示空間をARを用いて活用する方法について検討が行われた。その結果、今年度より、IAMASと空宙博による2つ目の共同研究がスタートした。
本研究で開発したAR教材は、人工衛星の軌道を示した展示物に、アプリを起動したiPadをかざすと、衛星が軌道を描いて周回する様子が 3DCGで表示されるものである。今回は常設展示として運用する前段階として、子ども向け講座において短時間での運用を行った。参加した子どもたちは、様々な角度から7つの人工衛星が周回する様子を観察し、ワークシートに気づいたことを書くなど、探索的な学習の一歩となる機会を生み出していた。
今後は、AR教材のアップデートとともに、常設での展開の方法を検討している。
-
開催詳細
日時 2023年5月21日(日)
場所 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
-
担当教職員
- 赤羽 亨
- 高森 順子
-
運営
AR開発:
伏田昌弘(東京コンピュータサービス株式会社)
運営:
赤羽亨(IAMAS教授/RCICセンター長)
高森順子(RCIC研究員) -
スケジュール
2023.04 AR開発
2023.05 講座実施
2023.11 意見交換、来年度の連携相談