IAMAS校舎を舞台として開催されるビエンナーレ、テーマは私たちに身近な「ライフ」。 2004年より始まり、5回目を迎える今回のビエンナーレは「ライフ(生命?生活)」がテーマ。伝統的な芸能や産業と最先端のテクノロジーが共存する大垣で、招待アーティストとIAMAS教員や卒業生による作品展示やワークショップ、講演やコンサートなど、多様なイベントを開催します。 今回、ビエンナーレでは初めてIAMASの校舎を使った展示をします。建築家、妹島和世(せじまかずよ)設計による半地下のマルチメディア工房、今も大垣第一女子高校の痕跡が残る大学院校舎など、アート作品をみていただくと同時に、異質な時間性をもつIAMAS校舎を見ていただくまたとない機会となります。是非ご来場ください。
2013年9月6日[金] – 9月16日[月]
入場無料
現代のテクノロジーは、私たちの生活[ライフ]ばかりでなく、生命[ライフ]そのものにも大きく関わっています。
医療技術の発達による介護や尊厳死の問題、また生殖医療や出生前遺伝子診断など、テクノロジーが私た ちの生や死と交差する状況は身近なものとなりつつあります。振り返れば、これらライフに対する様々な問いをあらためて浮上させたのは、2011 年の地震?津波震災とそれに続く原発事故であったかもしれません。これまで疑うことなく安住してきた私たちの生活?生命(ライフ)の地盤は、見かけ以上に脆いものでした。今回の「岐阜おおがきビエンナーレ2013」では、アート作品?プロジェクトなどの展示、講演やワークショップなどを通して、様々な「生」に関わる問いを見いだし、新たなヴィジョンを探ります。IAMAS(ope体育_ope体育app|官网)は、来年、今回のビエンナーレの会場となる校舎からソフトピアエリアに移転します。二部制の大垣第一女子高校として生まれたこの校舎は、1996 年にIAMAS として生まれ変わり、再びもとの建物にもどります。校舎という生命体の中で開催されるビエンナーレへの来場をお待ちしています。
吉田茂樹、三輪眞弘、金山智子、小林昌廣、鈴木宣也、前田真二郎、前林明次、瀬川晃、山田晃嗣
ope体育_ope体育app|官网 教授
現代美術作家。小杉美穂子と共にアートユニット「KOSUGI+ANDO」として活動。1983年より既知の物語を換骨奪胎したインスタレーション空間を制作、90年代よりコンピュータ制御された映像やオブジェなどを積極的に作品にとりこみ、作品を通してテクノロジーが私たちの生活や生命に与える影響を考える。近作に「3.11」の原発事故を絞った「二番目の埋葬」(2011)「遷移状態」(2011)などがある。 京都芸術センター他で、「SKIN DIVE—感覚の回路を開く」(1999)「channnel-n —多層的世界への水路」(2001)など、アートイベントのディレクターをつとめる。