作品名/作家情報
選択音楽第二番 あるいは コーラス?アンサンブルのための組曲
作品形態: 作曲作品(合唱曲)
8人の声楽家による、5曲からなる合唱組曲。各曲ごとに異なる「演奏家による選択」のルールが楽譜に示されており、それらは西洋芸術音楽を歌うために訓練された身体を持つ者だけが出来る「選択」の行為である。
作品詳細
「選択音楽」とは、「演奏家による選択」のルールが楽譜に示されており、そのルールに従ってその場で音楽を演奏していく作品の一連の名称です。その「選択」は、西洋芸術音楽を歌うために訓練された身体を持つ者だけが出来る「選択」であり、そのような演奏家の能力に重点を置いて選択肢を用意しています。彼女たちは「どのような選択がこの曲にとってふさわしいか」、「どのような選択が美しい響きを生み出すか」を、演奏しているその場で判断し、音楽を生成していきます。
ジャズやポピュラー音楽のミュージシャンたちに比べ、楽譜に書かれた音符をただ「再現」しているだけ、と思われがちな西洋芸術音楽いわゆるクラシック音楽の演奏家ですが、そうではなく、優れた音楽解釈能力や演奏経験をもとに、自らが響きを作っていく能力を実は持っている。彼女らがその能力を存分に発揮することで、いまここに生まれ響く、生きた音楽をわたしたちは聴くことができるでしょう。
この曲は「選択音楽」による2作目の曲です。8人の声楽家により歌われる、5曲からなる合唱組曲で、その選択肢は各曲ごとに異なります。